デッドプール コミックキャラクターと自覚する常識破りの超自由人
画像出典:http://comicbookartwork.tumblr.com/post/32808190591/deadpool
デッドプールの本名・別名
- 本名:ウェイド・ウィルソン
- デップー
- 冗舌な傭兵
- 愛すべきロクデナシ
ロクデナシのアンチ・ヒーロー誕生の経緯
デッドプールは、日本でも「デップー」の愛称で人気。
彼は、自分自身をコミックのキャラクターと自覚しており、「第4の壁」を超えて読者や作家に語りかけたり、とんでもないメタ発言を起こしたりします。
そのため、作中では周囲の人物から頭のおかしな精神異常者として扱われています。
画像出典:http://comicfoxblog.weebly.com/1/post/2013/02/deadpool.html
最初は使い捨てのキャラクターだった?
もともとは1990年末の雑誌ニューミュータンツ98号にて、一回きりの使い捨てのヴィランとして登場しましたが、そのユニークなキャラクターぶりから一回きりの使い捨てでは惜しいという当時の製作サイドの考えからレギュラー化。
その悪ノリとも言える適当さから生まれたキャラクターが、ひと癖もふた癖もあるアメコミキャラの中においてここまでの人気を博するとはいったい誰が予測しえたのでしょうか?
画像出典:http://www.totalcomicmayhem.com/2011/05/deadpool-invester-comic-2-deadpool.html
デッドプール誕生と名前の由来
デッドプールことウェイド・ウィルソンはもともと優秀な傭兵でしたが、肺を悪性の癌に犯され余命いくばくもない体となりました。
そんな時、かつてウルヴァリンを誕生させたウェポンX計画の第二期が行われることとなり、彼はその実験に参加しました。
ウルヴァリンのヒーリングファクターの強化版を体に移植されることにより、彼の身体は驚異的な回復能力を得ます。
しかし、同時に彼を蝕んでいた癌細胞も活動が活発となり、全身が醜く爛れてしまいました。
失敗作の烙印を押された彼は脱出不可能なギャンブル場に送り込まれ、そのまま消息を絶ちました。
それから数年後、全身を赤と黒のタイツとマスクで覆った謎の男が出現します。
その名も「デッドプール」。ウェイドが消息を絶ったギャンブル場と同じ名前の傭兵でした。
身体能力と語学力
元が傭兵であったため、武器の取り扱いはもちろんのこと、あらゆる武術にも精通しています。
たいていの銃火器や日本刀は達人レベルで使いこなしてしまいます。
また、コミックの常識を無視するキャラクターなので、なにもない所から突然巨大な銃火器を取り出してブッぱなしたりします。
さらに世界のあらゆる言語をペラペラ話すことができます。
特に日本語に関しては一時期日本の相撲部屋に入門していたため、流暢に使いこなすことが可能です。
ヒーリングファクター
別名超回復能力。身体の傷を高速で治癒させる事ができます。
デッドプールの場合、たとえ首を斬りをとされようが、再生してすぐに復活することが可能。
異常精神
活発になった癌細胞の痛みとヒーリングファクターによる再生の繰り返しにより彼は精神に異常をきたし、多重人格をはじめ様々な精神異常を抱えることとなりました。
ちなみに脳内には彼以外に二人の人格が存在しており、戦闘中彼にボケや突込みをかましています。
画像出典:http://minotaki.hatenablog.com/entry/2014/12/04/185118
デッドプール最大の特徴 第四の壁の破壊
デップーさんを語る上でなくてはならない能力、「第四の壁」の破壊。
そもそも「第四の壁」とは?
第4の壁とは本来は舞台用語で、舞台側から見た観客席のことを示します。
舞台上の役者はそこに壁があると思いながら演技をしますが、デッドプールの場合、そんなことお構いなしに現実世界の読者に話しかけたりします。
そのため、「第四の壁を”越える”」というわけです。
ちなみに周りのキャラクターはデッドプールが妄想しているとしか思っていません。
原作コミックでは黄色い吹き出しが読者に話しかけているセリフの目印。
画像出典:http://minotaki.hatenablog.com/entry/2014/12/04/185118
この邪道な能力をフルに活用し、読者から情報収集を行なったり、
ストーリーが彼にとってつまらない展開になってくるとマーベルのスタジオに殴り込み展開を無理やり変えさせたり、
ピンチの時には編集者に直談判して「なんとかして!」と頼み込み、
自分の扱いがひどいときには作者の家に行って刀を突き付けたり…
なんでもありありな行動を行い、前代未聞のキャラクターとして多くのファンを獲得することに成功しました。
業界の慣習なんて無視!やりたい放題、神出鬼没のデッドプール
更に最近ではマーベルの作品のみならず、他の作品にも喧嘩を売ったりしてます。
シャーロック・ホームズの頭に火をつけてみる。
画像出典:http://risotto.sakura.ne.jp/log/eid2506.html
また、日本で制作・放送されているマーベルのアニメ作品「ディスクウォーズ アベンジャーズ」にゲスト出演した際には
画像出典:http://blog.bakattan.com/archives/1010479340.html
アニメタイトルのアイキャッチをジャックしたりと、自由気ままにやりたい放題。
さらに日本でおなじみ「東映版スパイダーマン」をパロディしてみてり、
画像出典:http://blog.bakattan.com/archives/1010479340.html
挙句の果てには番組にダメ出ししたり、安定のクズっぷり。
画像出典:http://blog.bakattan.com/archives/1010479340.html
ひと通り好きなことをやって、日本のチビッコ達に強烈なインパクトを与えていきました。
ちなみに後日行われた視聴者によるヒーロー投票において、レギュラーメンバーを差し置いてまさかの1位を獲得するという快挙を見せました。
結婚について
Deadpool Vol.4 #27においてデッドプールは結婚しました。お相手は…
淫魔の女王シクラーさん。
ドラキュラ男爵からシクラーの護衛を頼まれたデッドプールは、男爵のもとに彼女を運ぶ途中、寝取ってそのまま彼女にしてしまいました。
画像出典:http://www.taringa.net/venganzaaaa/mi/b89Jp
本来シクラーは、キスで人間の生気をすべて吸い取る危険な存在なのですが、デッドプールはヒーリングファクターの力により彼女にキスされても問題なしなので…
画像出典:https://www.pinterest.com/pin/410531322256153350/
交際が始まり、そのままめでたく結婚まで持ち込めました。
かなり強烈な夫婦です。
おめでとう!デッドプールの結婚式
画像出典:http://www.thestar.com.my/Lifestyle/Books/News/2014/04/10/Marvels-Deadpool-gets-married/
仲人はナイトクロウラーにやってもらい、結婚式には総勢232人のヒーローや人間達が参加。
この回の表紙は最もコミックキャラクターが多く描かれている表紙としてギネス記録にも登録されました。
式の途中天候が崩れそうになりましたが、
画像出展:http://www.thestar.com.my/Lifestyle/Books/News/2014/04/10/Marvels-Deadpool-gets-married/
マイティ・ソーの力で天候を維持して事なきを得ました。
実写版デッドプールの失敗と再起
コアなファンも多いデッドプールですが、 2009年の「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」において実写化されています。
ところがこの時のデッドプールは原作のイメージとはかけ離れており、「おしゃべり衛兵」どころか口すら閉ざされたただの半裸男が目からビームを出したりするという始末で、ファンからは酷評を受けました。
画像出典:http://ga-su.santa.co.jp/2015_03_01_archive.html
この失敗から前向きに立ち直り、2016年に単独映画が公開決定。
今回は原作コスチュームデザインをそのまま反映しており、期待を集めています。
X-MEN ZEROでもデッドプールを演じたライアン・レイノルズが再度起用されました。
大量のファンを獲得し、ちゃっかりギネス記録まで保有している自由な暴走男デッドプール。
アニメや実写作品でも場所を選ばず好き勝手をしまくる彼がこの先、どこまで行くのか全く想像がつきません。
次に読むのはコレ!
所属: Marvel