ザ・シング 悲劇を乗り越えた心優しき岩男
本名・別名
- ベン・グリム
- ベンジャミン
- ザ・シング
- ガンロック
- ゲル
ファンタスティック・フォーの中で最も悲しい男
ザ・シングはマーベルのヒーローチーム、ファンタスティック・フォーのメンバー。
宇宙飛行士だったベン・グリムは天才科学者リード・リチャーズとスー、スーの弟であるジョニーと共に宇宙飛行に旅立ちます。そこで未知の宇宙線を全身に浴びるという事故に遭い、遺伝子が変化し全身がオレンジ色の岩石のような体になってしまいます。
体がゴムのように自在に伸縮するリチャーズ、体を透明状態に変化させられるスー、体に炎をまとうことできるジョニーと、他の3人は普段の姿に変わりは無く、能力を使った後も元の姿に戻れるのですが、自分だけはいつもゴツゴツの岩男のような姿で、元に戻れない…。
事故をきっかけにすっかり変わってしまった自身の醜い姿に悩み傷つき、それから彼の苦悩が始まります。
恋人アリシアとの出会い
自らの外見に深いコンプレックスを負ってしまったグリムですが、盲目の女性彫刻家アリシアと出逢います。彼女に「人と違うのは悪いことじゃない」と励まされ、悩みを克服し自分を取り戻していきます。また、その過程の中でアリシアとは恋人関係になります。
ザ・シングのキャラクター
常日頃から岩の姿をしているので、世間一般から恐れられたり、笑いのネタにされてしまう事もしばしば。初期の彼は世の中から「怪物」扱いされることをかなり気にしており、メンバーの中で最も悲劇的に描かれていました。
岩男のビジュアル通り、口数は少なく頑固者な性格。メンバーのヒューマントーチことジョニーとは良きケンカ仲間です。
ザ・シングの能力、パワー
体重227キロの巨体は、宇宙空間や海底または高熱や極寒でも耐えしのぐ事ができます。
見た目通り怪力の持ち主なので役割はパワー担当です。重さ85トン〜100トンまで持ち上げることが可能で、トラックを軽々と持ち上げて投げ飛ばすダイナミックな姿はハルクと似ていますね。ハルクとは同等に殴りあえるほどのパワーを持っていて、クロスオーバー作品では何度か拳を交えています。
決めゼリフは IT’S CLOBBERIN’ TIME!
この台詞「IT’S CLOBBERIN’ TIME!」は、「さあ、ぶっつぶしてやるぜ!」とか「お仕置きの時間だぜ!」というような意味があります。
実はファンタスティック・フォーは1967年にアメリカでアニメ化されており、日本でも「宇宙忍者ゴームズ」という邦題で1969年に放送されていたのですが、アニメ版ではこのセリフが「ムッシュムラムラ!」と訳されていました。
これは、ザ・シングの日本語吹替を担当した関敬六氏の持ちギャグ。ちなみに宇宙忍者ゴームズでのザ・シングは「ガンロック」という名前になっていました。
実写映画について
ファンタスティック・フォーは2005年と2007年に20世紀FOXによって実写映画化が行われています。
画像出典:http://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=39130057
2015年、新たに制作陣を一新してファンタスティック・フォーは再度実写映画化。2005年・2007年版と2015年のリブート版のザ・シングを見てみましょう。
マイケル・チクリス
前作でザ・シングを演じたのはマイケル・チクリス。屈強で力強くも時々見せる愛嬌ある笑顔が魅力的で、まさにザ・シングは「はまり役」だったと言えます。
画像出典:http://lightlybuzzed.com/2015/04/09/jamie-bell-as-the-thing-in-new-fantastic-four-photo/
ジェイミー・ベル
今回のリブート版ファンタスティック・フォーでザ・シングを演じるのはイギリス人俳優のジェイミー・ベル。
画像出典:http://marvel-movies.wikia.com
ジェイミー・ベルは2000年の映画「リトル・ダンサー」で高い評価を得ており、その後数々の映画で活躍されています。
前作のマイケル・チクリスと違って「屈強」なイメージはあまり感じませんが、ザ・シングの見た目とは裏腹な繊細で複雑な内面をうまく演じてくれそうな期待があります。
と言っても、ザ・シングに変身した後はご覧のとおり役者の面影がほとんどなくなりますが…
画像出典:http://screenrant.com/fantastic-four-2015-images-thing-mr-fantastic/
彼がどんなザ・シングを演じるのか楽しみですね。
全く新しい映画「ファンタスティック・フォー」は2015年10月9日(金)公開です。
次に読むのはコレ!
所属: Marvel