映画「アントマン」はマーベル史上最高に笑える傑作!海外記者の感想レポート
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より詳細な「アントマン」感想レポート第二弾はこちら:【アントマン感想レポート】映画史上”最小”のヒーローを”最大”に楽しむガイド!
日本に先駆け、オーストラリアで鑑賞してきました!
こんにちは!オーストラリア在住のアメコミファン、Captain Kです。
日本では2015年9月19日に劇場公開される話題の映画「アントマン」ですが、私の住んでいるここオーストラリアでは実は7月16日から公開されています。
まさかの前科持ちの主人公が、特殊なスーツを着用し史上最小の1.5cmサイズのヒーローへと変身するという話題の作品。
日本での公開に先駆け、HEROSTANDの読者の皆様に特別に感想レポートをいち早くお届けします!
ちなみに映画のネタバレとなる内容は含んでいませんので、安心してお読み下さい。
映画版「アントマン」のあらすじ
彼の名は、スコット・ラング。
元はエンジニアでしたが、家族を養えず犯罪に手を染め、刑務所にいました。
模範囚としてスムーズに出所したものの、その後についた仕事は上手くいかず、悪友の誘いに乗ってまた犯罪の道へと進んでいくのです。
しかしそこで待っていたのは、不思議なヘルメットにスーツ。
試しに着用してみると、彼の体は蟻と同じぐらいの大きさへと縮小。
謎の男の指示を受けなんとか元の姿に戻るも、怖くなったスコットはスーツとヘルメットを元の場所に返却に戻ります。律儀なスコット。
スーツを返しに戻ろうとした所、スコットは警察に捕らえられてしまいます。しかし、スーツとヘルメットの特殊なパワーを拝借して警察からなんとか逃れた彼は、そのまま再度謎の男の元へ行きます。
実はこの謎の男、スーツを設計した科学者であり、自身の会社も持つドクター・ヘンリー・”ハンク”・ピム!
ドクターの目的は一体何なのか。そして、このスーツは一体?
画像出典:http://www.slate.com
映画アントマンの見どころ
見どころ1:久しぶりの、一般人がヒーローとなっていくプロセス
最近のマーベル映画では、スーパー社長のトニー・スターク(アイアンマン)、スーパーソルジャーのスティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)、神の国からやってきたマイティ・ソーなど、もともと人間離れしたようなキャラクターが活躍する事が多いですよね。
それに対してアントマンでは、ごくごく普通の人間(むしろ少し情けない人物として描かれる)がヒーローとなっていくというところが見どころではないでしょうか。
スコット自身、とても人間味の溢れたキャラクターとして描かれています。
見どころ2:父と娘の親子愛
そんなスコットは、愛娘のカサンドラちゃんが大好き。彼女もパパが大好きで、カサンドラちゃんにとってパパはかけがえのないヒーローなんです。
だけどスコットは、自分の不甲斐なさを情けなく感じ、可愛い愛娘のために理想の父親像を必死に追い求めます。
彼女の誕生日に姿を現したスコットが手渡したプレゼントのチョイスも、これまた面白い!
「女の子にそれをプレゼントする?」っていうチョイスが、また彼らしいのかもしれません。
でも、そんなパパのプレゼントも彼女にとっては何よりも嬉しい宝物で、大切にしている姿を見ると、心がぎゅっと締め付けられる思いです。
画像出典:http://www.myboysandtheirtoys.com
見どころ3:他のアベンジャーズメンバーとの共演!
さらに、この映画で「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」や「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」にも登場したヒーロー、ファルコンが登場!
すでにキャップの次回作「キャプテンアメリカ シビル・ウォー」にこのアントマンが登場する事が決定しているので、その伏線的な意味合いもあります。
そんなファルコンとアントマンの一戦もすごいんです。なんてったって、相手はあのファルコン。
空を自由に飛べる彼と、体を縮小してただ小さくなったアントマン。さて二人はどう戦うのか。
ちなみにアントマンはエンディングの後にもオマケ映像がありますから、最後まできちんと見てくださいね。マーベルはいつも何かを隠してますから!
見ないと損をしますよ。
オーストラリアでも大人気のアントマン
2015年の映画の中でもオーストラリア内において、アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロンの次にこのアントマンは収益をあげています。
実際の客層は、主に男性が多く60%ほどを占めており、その中でも全体の13%が10代のお客さん。
コミックやゲームなどの影響を受けている世代が充分に見受けられます。
アントマンは字幕で楽しみたい!
マー ベルなどの英語は、戦闘シーンがあるのでそこまで英語に必死にならなくても大丈夫です。
もちろん、吹き替えでの視聴でもいいですが、できればぜひ、字幕をお勧め します!
役者の声がそのまま反映されますし、さらに言えば吹き替えになってしまうと解釈が少し違う場合があるからです。
プロの声優さんが行うのであれば声がしっかりはまりますが、有名人だとたまに「え!!なぜか微妙。」て感じたりしませんか?
アンチ吹き替えではないのですが、ここはぜひ字幕での視聴でポール・ラッドの声を堪能してください。
予告編でも見られる、”Huh…”のぼやきボイスなど、吹き替えよりも字幕のほうがアントマン独特の笑いの要素も楽しめます!
オーストラリアの映画事情
ちなみにオーストラリアでの映画館の料金は日本とそこまで変わりはしません。
平均的に大人だとAU$18前後なので、2000円ほどでしょうか。気持ち割高に感じますね。
もちろん、日本のように字幕や更には吹き替えなどはないので、ある程度英語がわからないと損した気分になります(苦笑)
ただその分、映画の上映時期が日本よりだいぶ早いという点は見逃せません!
日本の映画館状況をいまだつかめていない自分ですが、こちらでは映画館によってCrying Roomというものがあり、小さな子供がいたりする場合に個室のような部屋で、他の観客と一緒に映画を見れるという場所もあります
また、作品の限定はあるものの上映指定日に来館すると、赤ちゃんなどを連れて一緒に映画を見れるというシステムもあるところもあります。
こうやって考えると、オーストラリアでは子供連れに優しい環境が整っているのがわかりますね。
画像出典:https://readingcinemas.com.au/cinema_hire
アントマン感想レポート
とにかく、「アベンジャーズって、ヒーローだよね?こんなに面白くていいの?」っていうぐらい、何度も笑いが起きる映画でした。
もちろん、スコットがヒーローになって活躍していくんですが、彼のキャラクターが良いせいか、今まで観たマーベールヒーロー映画の中で群を抜いてコミカルな作風に仕上がっています。
「イエスマン」など、数々のコメディ映画を輩出したペイトン・リードが監督につき、主演ポール・ラッドの舞台やテレビで培った演技力の高さ、そしてさらに名優のマイケル・ダグラスがドクター・ハンクでの出演となれば、クオリティの高い映画であるというのは間違いありません。
ただ、できるだけスーパーヒーローものというカテゴリーでこの映画は見ないほうがいいのかもしれないですね。
なんてったって、スコット自身は普通の人間で、元は冴えない犯罪者でもあります。キャプテン・アメリカやソーのような、生まれ持った能力ではありません。
だからこそ、どこか私たちが共感できる身近なヒーローで愛らしく思えるのかもしれません。
等身大のキャラクターがヒーローとして成長するストーリーとしてはスパイダーマンがありましたが、あちらは正統派のヒーロー・エンターテイメント。
アントマンは(アクションはもちろん)さらにコミカルで、大いに笑わせてくれる内容となっています。
そんなアントマンがこの先、他のアベンジャーズとどう関わってくるのかも興味深いですね。楽しみすぎます!
映画「アントマン」損することはありません!
新たなヒーローの誕生を、映画館でしっかり堪能してください!
より詳細な「アントマン」感想レポート第二弾はこちら:【アントマン感想レポート】映画史上”最小”のヒーローを”最大”に楽しむガイド!
画像出典:http://www.imdb.com/title/tt0478970/
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所属: Marvel