【アントマン感想レポート】映画史上”最小”のヒーローを”最大”に楽しむガイド!
9月19日(土)いよいよ日本公開となった映画「アントマン」。
もう観た方も、まだ観ていない方や迷っている方も、今作を”最大”に楽しむための見どころを5ポイント紹介!
これを読めば、きっと劇場に足を運びたくなるはず。
ネタバレ内容はありませんので、安心してお読み下さい!
あらすじ
やる気も能力も充分なのに空回りばかりの主人公スコット・ラング。
窃盗容疑で逮捕されてから妻にも離婚され、愛する娘とも離れ離れに…。
仕事も家族も失ったスコットに残された最後の”大仕事”。それは、1.5cmのヒーロー「アントマン」となり、脅威のスーツ「イエロージャケット」を盗み出し、世界を救うことだった…。
はたしてアントマンの決死の挑戦やいかに?
見どころ1:拡大・縮小を繰り返す、全く新しいアクション体験
敵を攻撃したと思ったら、一瞬で車に姿を変えて砲撃をかわす「トランスフォーマー」のアクションに魅了された人なら、アントマンのアクションも充分に楽しめるはず。
アントマンは体の原子間の距離のみを調節させて縮小するので、もともと持つパワーはそのまま。
1.5cmの小さな体から成人男性が全力で殴るのと同じ衝撃の打撃を繰り出せるので、まるで自在に飛び回る弾丸のように敵を蹴散らします。
そこにいたと思ったら一瞬で小さくなり、
姿が見えなくなったと思ったら今度は相手が何が何だかわからないうちにボコボコと倒していき、
次の瞬間には思いもよらない場所から通常サイズに戻り、羽交い締めにしてしまう。
前述のトランスフォーマーとも、また高速移動できるクイックシルバーやDCユニバースのフラッシュとも異なる、全く新しい戦闘スタイルで存分に楽しませてくれます!
見どころ2:可愛い!アリンコ達との友情
「スーツを着た者の縮小」というアントマンのパワーを司るスーパー・スーツを開発したハンク・ピム博士のもう1つの偉大な発明、それは「アリのコントロールを可能にする発信機」!
アントマンのヘルメットには、アリの神経をコントロールする発信機が備わっており、訓練を重ねたスコットは様々な種類の蟻たちを自在にコントロールする事が可能になります。
たとえば、アリの大群をボート代わりに排水管を流れる水をサーフィンしたり、羽根の生えたクロオオアリの背中に乗って空を飛んだりと、生身のアントマンの空間移動を可能にしています。
中でもスコットが名前を付けてかわいがる相棒「アントニー」との友情は必見!
画像出典:http://screenrant.com/ant-man-photos-microverse-yellowjacket/
アリの大群と共に相手に突撃したり、みんなで大作戦を実行したりする姿を通じ、いつの間にかアリ達にも感情移入している自分に気付くはず。
ところで、映画「アントマン」には大量のアリが登場しますが、今作のスゴイ所はそこに一切「気持ち悪さ」を感じさせず、むしろ「可愛い!」とさえ思わせてくれるところ。
では、なぜアントマンに登場するアリ達は「気持ち悪さ」が無いのでしょうか?
規則的で、お利口さんな動きをするから
画面には無数の蟻が登場します。仮に彼らが無規則にウジャウジャと動き回っていれば、それは気持ち悪い映像になっていたと思います。
ところが「アントマン」に登場する蟻たちは、スコットやハンク博士の意のままに動いているので、基本的にみな大人しく同じ方向を向いて並んでいるという、「集合」をしているだけなので不愉快さは一切ありません。
序盤で、アリ達が防犯カメラのレンズにたかって撮影を妨害するシーンがあるのですが、ウジャウジャするアリが描かれるのはそこくらいでしたね。
“しぐさ”や鳴き声(?)が可愛いから
アリの外見はべつにアニメチックにデフォルトされているというわけでもなく、リアルに描かれているのですが、その仕草や鳴き声がコミカルで可愛らしいです。
ディズニー映画「魔法にかけられて」でも、主人公ジゼルの友達としてゴキブリが登場し、コミカルなしぐさと鳴き声(?)で「おぞましさ」を極力排除していましたが、アントマンのアリはそれ以上に可愛らしく描かれています。
触覚や口をピョコピョコ動かしながらスコットの指示を一生懸命聞いていたり、「クルル」「カタカタ」といった鳴き声のような音を発し、愛らしい「ともだち」として映っています。
実際、スコットが蟻を犬や猫のようになでなでする描写もあったり。
画像出典:http://www.dailysuperhero.com/2015/07/ant-man-clip-marvel-and-discovery-team.html
アントマンを観た後にアリンコを見かけたら、飼ってみようかと思うほどです。
アントマンの味方だから
何よりも彼らが味方として一緒に戦ってくれるというのが、気持ち悪さを感じさせない最大の理由でしょう。
アラジンの「魔法のじゅうたん」のように、スコットのピンチを救ってくれるクロオオアリ「アントニー」や、
スコットを取り囲んで一斉に突撃するアリの大群など、彼らはアントマンにとって協力な友人であり助っ人です。
映画「トイ・ストーリー」での、シドにイタズラ改造されたオモチャ達も、登場シーンこそは観客の子どもたちを怖がらせるように不気味に描かれましたが、ウッディと共に「バズ救出作戦」に挑むころにはすっかり「不気味感」は拭い去られていました。
それは、協力してくれる「味方」という立場だから、安心して観られるからでしょう。
画像出典:http://pixar-planet.fr/main-dans-la-boite-personnage-dans-la-franchise-toy-story/
また、羽根を持つアリが羽ばたく際にはヘリコプターのプロペラのような音がしたり、走るときは”パカラッパカラッ”という馬の蹄に似た音がしたりと、効果音で「頼れる」雰囲気をうまく演出しているのも大きいでしょう。
アントマンだけが指揮できる秘密の軍隊、といった感じです。
見どころ3:緊迫したストーリーの合間合間に挟まれる、ゆるーいギャグ
物質を縮小させられる「ピム粒子」の技術を採用した「アントマン」スーツと、その技術を軍事目的で再利用した「イエロージャケット」スーツの奪還、師弟関係と親子関係のもつれ、離れ離れになった家族という真面目な題材が描かれていますが、
その合間合間にゆるいギャグシーンが挟まれ、程よいタイミングでうまいこと脱力させてくれます。
それもそのはず、アントマンの監督を務めたのは「イエスマン」などを手がけたペイトン・リード監督。
現代のコメディ映画のツボを抑えた、さりげない笑いがいくつも散りばめられています。
今作でギャグキャラを担うのは、主人公スコットの犯罪仲間で、劇中でも「3バカ」と呼ばれるルイス、デイブ、そしてカート。
中でもスコットの長年の仲間ルイスは特におしゃべりコミカルな面白馬鹿野郎として描かれています。
くだけた英語でマシンガントーク!いつだって”舌好調”のルイス
ルイス役を演じるマイケル・ペーニャはマーベルと複数の映画出演契約を交わしている事が報じられています。
ということは、アントマン以降のマーベル映画にも登場するという事ですね。
ちなみに日本語吹き替え版では、ブラックマヨネーズの小杉さんが吹き替え声優を務めています。
画像出典:http://tenjinsite.jp/topics/detail.php?hid=42590
ブラックマヨネーズ小杉さんの吹き替え上手かったなぁ。 #アントマン
— よぼにんの@バトオペ少尉 (@CANFLOOWY) September 19, 2015
アントマン吹き替えのブラマヨ小杉が上手すぎるというツイを今日だけでもう3回も見かけるからよっぽど上手かったんだな。今度は吹き替えで見よう。
— もなか (@wafercake) September 19, 2015
ちなみに、アントマンが「ヒーハー!」と叫ぶシーンがあるのですが、もともと「ヒーハー!」のギャグでお馴染みの小杉さんは…
デイヴを演じるのは、超人気ラッパーのT.I!
画像出典:http://www.superherohype.com/news/342923-its-all-connected-in-the-latest-ant-man-tv-spot
映画を観てビックリした方も多いかもしれませんが、ノリのいい黒人デイヴを演じるのは、世界的に有名なヒップホップ・アーティスト、T.I(ティー・アイ)。
画像出典:http://www.rapbasement.com/ti/103114-t-speaks-state-hip-hop-pharrells-role-signing-columbia.html
キリッと整った顔立ちにニヒルな笑み、そして程よくガラの悪い喋り方がいい味を出しています。
T.I.の代表曲のひとつ “Whatever You Like”
見どころ4:他のマーベル・シネマティック・ユニバース作品との関わり
アントマンはMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の世界のひとつとして、アベンジャーズをはじめとする他のマーベル作品と密接に関係してきます。
作中にはアイアンマンことトニースタークの父、ハワード・スタークが登場しますし、「アベンジャーズ」という単語は何度も言及されます。
また、「シールド」や「スターク」、「アイアンマン」といった単語も出るほか、映画「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」の出来事を語る場面もあります。
そのほか、「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」に出演したファルコンも登場。
ファルコンって誰?って方はコチラ:ファルコン 黒人の希望を背負ってはばたく理想主義者
また、エンドロールの後はMCU次回作「キャプテン・アメリカ シビル・ウォー」の伏線となるようなおまけ映像もありますので、エンディングが終わるまで劇場を出ないように!
見どころ5:子どもも見れる、安心の世界観
そもそもマーベルはディズニーが買収しており、ディズニーの冠のもとで公開されていますので、子供から大人まで楽しめる内容となっています。
エロ・グロ・下ネタ・過激な暴力といった内容は一切ありません。
家族で観に行っても大丈夫!
むしろ、小さくなった体から見る新鮮な世界と斬新なアクションは、子供の想像力を大いに刺激してくれると思います。
画像出典:http://screenrant.com/ant-man-thomas-tank-engine-disintegration/
また、予告編でも観られますが、戦闘も子供部屋で繰り広げられます。
レールの上を走る機関車トーマスに乗ってバトルを繰り広げるシーンはハラハラ・ドキドキと笑いがセットになった極上のエンターテイメント。
映画「トイ・ストーリー3」冒頭で、アンディの「ごっこ遊び」を想像世界の中で誇大解釈して描かれたウッディ達のアクションシーンに通ずるものがあります。
画像出典:http://www.dvdizzy.com/toystory3.html
アントマンは、大人も子供も、マーベルを全く知らない人でも思いっきり楽しめる、究極のエンターテイメント!
この秋最大の話題作、「アントマン」の見どころはお分かり頂けましたでしょうか?
マーベル・シネマティック・ユニバースの作品は他の作品の予備知識が無いと入りづらく、特に「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」など、他作品を観た上でないと充分に楽しめない箇所があるのが通例ではありますが、「アントマン」は特に設定背景などを詳しく知らない状態であっても充分に楽しむことができます。
もちろん、マーベル・シネマティック・ユニバースの事前知識があればもっと楽しむことができるのですが、マーベルファンに偏り過ぎること無く絶妙なバランスで作られているのが映画「アントマン」のスゴイところ。
上映終了後の劇場内では、彼氏に連れてこられた風の女性が、「あんま期待してなかったけど、メッチャ面白かった!」とはしゃいでいる光景も見られました。
今作を観てマーベル映画の世界に興味を持ったら、当サイトで気になるキャラクターについてチェックしてみましょう!
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所属: Marvel