ジョン・コンスタンティンヘビースモーカーのオカルト探偵

8月 22, 2015 by bimba in キャラクター解説

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画像出典：http://www.digitalspy.co.uk/ustv/news/a519047/constantine-tv-show-coming-to-nbc.html#~plfiAjJMPspAIW

ヘビースモーカーのオカルト探偵は、地獄と現世で綱渡り

ジョン・コンスタンティン(John Constantine)はDCコミックス社で大人向け作品を扱う『バーティゴ』から出版されているアメコミ『ヘルブレイザー』シリーズの主役。

ジョン・コンスタンティンの黒い生い立ち

コンスタンティンは生まれつき、この世の人間以外の者を見る能力があり、その能力に絶望し一度自殺を試みています。

由緒はないものの、何世紀にもわたり魔術師を生み出してきた家系で、
母親の胎内にいるときから、コンスタンティンには魔力が宿っていました。

双子の片割れの首にへその緒をまきつけ絞め殺したり、
父親を黒魔術によって呪い殺すため、幼い頃より魔術の訓練を積んできたり…
まさに悪魔の申し子。

ド不良がなぜ、オカルト探偵に？

魔術結社に関わったとか、パンクロックにハマってバンドを組むとか…
ま、ここまでは、ちょっとしたオカルト系不良の域ですが、
虐待を受け続けてきた少女アストラに
関わったことでその後の生き方が変わるのです。

画像出典：http://dc.wikia.com/wiki/Astra_Logue_(New_Earth)
左の黒服がバンド時代のコンスタンティン。どこにでもいる不良の兄ちゃん。アストラの父親の経営するクラブに出入り。
アストラちゃん、かなり逝っちゃってます。パンクロッカーがみんな遠巻き…。

実は未熟者だった、コンスタンティン

虐待したやつらを殺すためアストラが呼び出した悪霊を退治しようとしたコンスタンティン。
目には目を、悪霊退治には悪霊をとばかりに、自ら悪霊を呼び出したのが運のつき。

悪霊退治、ご苦労様、だから地獄に帰ってね…
と言って帰る連中じゃありません。

そこまでコントロールできないなら呼び出さなきゃいいのにね。
なんやかんやでアストラを救うつもりが、自らも地獄に連れて行かれてしまって撃沈。

自身も発狂し、精神病院生活と殺人罪で壁の向こうの人に。とほほ。

常に亡霊や悪霊たちに悩まされる日々を送り、ほとんどなりゆきで
オカルト探偵という道を歩み始めることになります。

ハードボイルドには煙草がよく似合う

金髪でリバプール生まれのイギリス人。よれよれのトレンチコートに煙草をスパスパ。
ヘビースモーカーで、大酒飲み。
そのせいで末期の肺がんに冒されています。（自業自得）

医者からは余命一年の宣告を受けていますが、それでもタバコと酒は辞めません。パンクです。

画像出典：http://it.virtualarena.wikia.com/wiki/John_Constantine
愛用タバコはシルクカット

黒魔術を使ったり、悪霊を呼び出したり、幻覚や記憶を消したりと、
ステキな能力を持ちながら、体力はないので、はったりかまして危機回避。
皮肉屋で、ハードボイルドにはなりきれない、
ヘタレな俗物、ちょいダメ親父。
でも内面に暗い影を背負っているというところがコンステンティンの魅力なのです！

画像出典：http://doope.jp/2012/1125291.html
スワンプシング（元植物学者）　と親交あり。何しろ友達はコンスタンティンのせいで死んじゃうので、
悪霊も退散するような強いお方しか生き残れません。コンスタンティン自身はバイセクシャルだそうで。え、まさか…。妄想禁止。

画像出典：http://dc.wikia.com/wiki/Brightest_Day_Aftermath:_The_Search_Vol_1_1
アラン・ムーアの執筆していた「SWAMP THING」に謎の人物で登場したのがコミック初デビュー
上の画像はBrightest Day Aftermath: The Search for Swamp Thing のコミックシリーズに登場するコンスタンティン
スーパーヒーローたちを食っている

コンスタンティンのモデルはスティング？

ジョン・コンスタンティンはスティング（Sting）という、イギリスのミュージシャンがベースになっています。
キリっとした目元とあごひげ、金髪、流浪人のような風貌がよく似ていますね。

画像出典：http://www.dorkly.com/post/70262/10-comic-book-characters-you-didnt-realize-were-based-on-real-people

実写版コンスタンティン

キアヌ・リーブスが演じた黒髪コンスタンティン

キアヌ・リーブスが主演を演じた『コンスタンティン』が2005年に公開されました。
原作とは違い黒髪×黒スーツで、どことなく『地獄先生ぬ～べ～』的なビジュアルのキアヌ。
私生活では自らバンドを持ち、よれよれでボッチなところはそっくり。

ですが、コミックでのコンスタンティンは、映画のように、悪霊たちと大立ち回りをするような男ではありません。

映画では大天使ガブリエルなどキリスト教にまつわる事象が取り入れられており、
コミックとはかけ離れたオカルト・アクション・ヒーロー的な存在となっています。

画像出典：http://spinoff.comicbookresources.com/2013/11/19/keanu-reeves-would-like-to-have-played-john-constantine-again/
愛用タバコは架空のもの。映画の小道具はCMの役割も果たすけれど、タバコ＝肺がんじゃ、タバコ会社も二の足を踏むって

映画コンスタンティン予告編

TV版コンスタンティン

そして、もう一人は、2014年のTVドラマ版のコンスタンティン。
金髪のイギリス人という原作により近いイメージで、ドラマ『クリミナル・マインド特命捜査班レッドセル』のマット・ライアンが主役を演じています。
13話の１シーズンからスタートし、視聴率や評判を見て新シーズンを制作する予定だったのですが、残念な事に日本で放送されるより早く、13話分をもって制作は打ち切りに…。